先週の続き。生活相談員が機能しているかどうかは管理者の務めだ。これは管理者の役割から見る必要がある。まず言えることは施設組織の管理者であって金と人の管理者ではない。収支や人員をコントロールして施設の体制を安定的に運営することが求められている。これを勘違いすると、営業とスタッフの数ばかりに意思気が向いてしまい、結果として人を見ることができずに破綻する。数の把握をしていることで人を見ていると感覚麻痺が起きていることさえある。まずは介護長や生活相談員のスタッフを主に見ている人の話を聞いたり、直接支援するスタッフの意見を聞いて、組織を一緒に形成していく姿勢が必要だ。管理者としての役割では、その組織がその組織以外の人から見られた時に違和感を持たれないかどうかの感覚が求められる。管理者とはいつも感覚麻痺に陥っているかもしれないという意識で疑って見続ける役割だ。求められることを役割から解けば、各担当者への目配りと気配りにより、立てた組織目標への達成状況を把握して、推進したり時には修正を指示するなどのリーダーシップが求められている。決断には根拠が必要で、今までの経験による判断だけが判断材料である場合が危険であることは言うまでもない。管理者の決断による変化に柔軟に対応できる人だけとは限らないので、根拠に基づく説明ができなくてはならない。
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