新聞記事を確認した。政令指定市と県庁所在市、東京23区の74自治体に、介護事業所で発生した死亡事故について情報公開された施設作成の報告書(2016年度)を集計すると、年間の死亡事故は700件。うち最多の403件を誤嚥(食べ物などと一緒に細菌が気道に入って発症する誤嚥性肺炎〈30件〉を含む)・窒息の関連が占めた。詰まらせた「もの」が報告書に具体的に記されているケースのうち、最も多かったのが「嘔吐物(おうとぶつ)」の37件。食べ物では、パンを詰まらせたのが28件とある。アセスメントを定期的且つ随時、適切に実施できているか、その後の食事時の見守りは体制と支援方法が適正なのかが重要な要因である。何を食べても誤嚥の可能性は0にならないのだから、個別のアセスメントを多職種によるチームで実施して、専門的な視点でどうしたらより良く食べられるのかを議論してほしいと思う。決して、施設は危険だからという一方的な押し付けの考え方で思考停止しないでほしい。施設入居前の生活ではどんな生活で何を食べてきたのか慮って、楽しみとして提供できるように工夫を凝らしてもらいたいと願うばかりである。年明けは餅つきをして振る舞える施設が僕の育ってきた地域では普通と思われる。