先週の続き。生活相談員が機能しているかどうかは管理者の務めだ。これは管理者の役割から見る必要がある。まず言えることは施設組織の管理者であって金と人の管理者ではない。収支や人員をコントロールして施設の体制を安定的に運営することが求められている。これを勘違いすると、営業とスタッフの数ばかりに意思気が向いてしまい、結果として人を見ることができずに破綻する。数の把握をしていることで人を見ていると感覚麻痺が起きていることさえある。まずは介護長や生活相談員のスタッフを主に見ている人の話を聞いたり、直接支援するスタッフの意見を聞いて、組織を一緒に形成していく姿勢が必要だ。管理者としての役割では、その組織がその組織以外の人から見られた時に違和感を持たれないかどうかの感覚が求められる。管理者とはいつも感覚麻痺に陥っているかもしれないという意識で疑って見続ける役割だ。求められることを役割から解けば、各担当者への目配りと気配りにより、立てた組織目標への達成状況を把握して、推進したり時には修正を指示するなどのリーダーシップが求められている。決断には根拠が必要で、今までの経験による判断だけが判断材料である場合が危険であることは言うまでもない。管理者の決断による変化に柔軟に対応できる人だけとは限らないので、根拠に基づく説明ができなくてはならない。
昨夕の会食では民間介護施設の生活相談員の役割について話が触れられた。自身の担当した施設では役割分担を明確にして、うやむやな状態にならぬように努めてきた説明をした。施設では入居者の生活が完結され閉塞的な環境になりがちであることから、地域との接点を中心になって持つ役割を担い、施設全般のサービスをリーダーシップを発揮して推進する役割と捉えている。いわゆる介護以外のサービスにも目を向け、地域の情報や制度の理解も求められる役割だ。サービスを支えるのは施設スタッフであり、一人ひとりのスキルアップやモチベーションを高める取り組みも期待される。だがしかし、ここで一つ大きな課題があると思う。役割分担がわかっても、生活相談員が機能しているかどうかは、施設全体を掌握している管理者の責任と考えるからだ。続きは週明けに改める。
2018/11/02
今日は新御茶ノ水で有料職業紹介責任者の講習を受講した。これは独立にあたり、一人ひとりの人財に責任をもって紹介することで、福祉施設の質に貢献できることがあるのではないかと考えたからである。その為、数をさばいて大儲けしようとは思っていない。しかし、今日の講習では土地的範囲や業種範囲を定めなければ全国のどんな職業に対しても斡旋することが求められていた。本来の目的が、職業安定させて生産性を高めようという趣旨と思われる。弊社でしたいこととできることを無理ない範囲で定めて、その裾のを広げることで救われるひとが一人でも増えるように計画をたてて、着実に進めなければならないと、責任を感じている。明日が明るい未来に感じられるように指名を果たして参ります。